Amazon or 楽天ブックス

勝間和代氏のブログ(というかtwitterで盛り上がった勢いでエントリーしたぽい)にAmazonと比較した場合の楽天ブックスに関するエントリーがあり、今更ではあるけど改めて重要なポイントに言及していると思った。自分も読了本のエントリーで本を紹介するときのリンクは前々から楽天ブックスに貼っている。リンク先のレビューを読んで判断してもらいたいという他人任せな思いもあるが、同じレビューでもAmazonにしないのはまさに下記が理由。


1. 楽天ブックスのレビューは、楽天ブックスでその商品を買った人しか、書けず、さらに、十分な数が集まらないと、平均値がでないようになっていること。

楽天ブックスに感動→ブログのリンクをamazonから楽天ブックスに切り替えます | 勝間和代公式ブログ
買っていない人のレビューなんて全く用を満たさない。レビューがらみで言うと、発売前の予約時点でレビューが書かれているのもおかしな話だと思うけどね。

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2010.05 読了本

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1Q84 BOOK1 (4月-6月)」 村上春樹 (著)
1Q84 BOOK2 (7月-9月)」 村上春樹 (著)
1Q84 BOOK3 (10月-12月)」 村上春樹 (著)
今更だが、言わずとしれた昨年・今年のベストセラーをBOOK3が出たのを機に一気読みしてみた。すぐに読まなかったことに特に理由はない。今までの村上作品もほとんど読んでいるが出てすぐ読みたいというほどでもなかったので。あくまでも自分にとっては、だけど。そもそもで、発売する前に予約だけでベストセラーになるっていうのも意味が分からない。売れている理由が内容ではない、というのだけは証明してしまっていると思う。
読んでまず感じたのは、大衆文学だなー、という印象。普段あまり本を読まない人が予約して買って読んでみて行き詰まってしまう、ということはなかったと思う。独特の言い回しというか表現はやはり多いが、何を意味しているかが分からないほどではない。国語のテストで「下線部は何を意味していますか?」と出題されてもまず間違わない。これは読者層を増やしたかったのかもしれない。本を読まない人に読ませたい、本という媒体を残したいという感じだろうか。BOOK3のP132あたりで電子書籍に抵抗があるんじゃないかな、と感じた部分がちょっとだけあったので、そういうのもあるのかも。
正直、この作品はBOOK2で終わらせておく方が良かったと思った。が、BOOK3を出した以上、BOOK4、5と進める必要があると思う。時間軸的に1Q85になってしまうとしても3では終わらせられない。そこには電子書籍云々も含め、既存の出版社や版下のために書いている、という気がしてならない。そういう意味ではBOOK4が出てもおかしくない。
作品全体を通して深くつっこむ気はないが、背景描写が雑なのが気になった。そもそもで背景はほとんど出てこないのだが、1984年という時代をベースにした作品として考えると携帯電話が出てこないことは正しくてなんら違和感はない。反面、ミネラルウォーターやデンタルフロスが出てくることに違和感がある。そういうレベル。
どうしてもBOOK3が納得出来ないのは、1冊の前半半分は視点を変えただけでBOOK1,2の復習になっていた点。だから元々出す気がなかったんじゃないの?と思わずにはいられない。あと、途中の「カミソリの仮定」への流れが強引過ぎるのも雑。いくつもの仮定からその答えを導くならまだしも、1つ思いついてそれが答えってのは。。。火サスでも2、3回選択間違えるけどね。
結論としては、これまで村上作品を読んだ事がない人が興味を持ったなら読んでみるといいと思う。何せ読みやすいのでハードカバーに触れるにはもってこい。でも普段の生活の中で読んだ人は多い割に「1Q84面白かった!」て一度も聞かないのも事実なんだよね。どちらかというと「ねじまき鳥」とか「世界の終わり」が好きなんで路線が違うのかな。そうか、スッキリしちゃうからか。スッキリさせたらダメだよ、村上作品は。だからBOOK2で終わるのが良かったんだ。
で、ありきたりの流れだけど、時間があるときにジョージ・オーウェルの「1984年」を読んでみようと思う。

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2010.04 読了本

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ロスト・シンボル(上)」 ダン・ブラウン (著)
ロスト・シンボル(下)」 ダン・ブラウン (著)
ラングドン教授の新作。キリスト、イルミナティときて今回はフリーメイソン。3作目ともなるとだんだん黄門化というかコナン化というか、まぁ「お決まり」になりつつある。そして、これも映像化を狙ってる書き方という感じがする。このシリーズは「宗教と科学の戦い」が背景にあり、作品を追うごとに宗教よりの視点から科学よりになってきているように感じる。次の作品の題材は、ガリレオかニュートンかアインシュタインか。ラスト数十ページが退屈だったのが残念だけど、お決まりの作品としては十分面白い。東京-新大阪間の新幹線とかで読むとちょうどいい。

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2010.03 読了本

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最高処刑責任者(上)」 ジョーゼフ・ファインダー (著)
最高処刑責任者(下)」 ジョーゼフ・ファインダー (著)
半年前くらいの日経ビジネスで紹介されていて、タイトルに惹かれて買ったけど、損した感じ。全然面白くない。そもそも面白くないのか、訳者に問題があるのか分からないけど、まぁ、それでも面白くないと思う。これを紹介していた人が残念。ストーリーもそうだが、主人公に感情移入できるかどうかというのも少なからず面白さを左右する条件の1つだと思うが、本作に関しては主人公に対して嫌悪感のようなものが先行してしまう。全然好きになれない。むかついてしまう。誉めるとこをなんとか探すとすれば、これ、映像化向けの作品だと思う。日本人でやってもダメだけど。最初から映像化狙っていないか?と思う小説が最近多いのが気になる。
あ〜ぁ、楽天イーグルス」 野村 克也 (著)
ノムさんが楽天を2位に成長させるまでどういうことを考えていたかを、ヤクルト時代、阪神時代も織りまぜながらまとめた一冊。プロ野球好きなら読んでつまらないということはないと思う。テレ朝のGet-sportsとか好きな人でも可。中盤の内容は、監督退任後にいくつかのTV番組でも語っていたことなので、これは知ってる、という内容も多々あり。さらさらっと読める書きっぷりなので、読書癖がなかったり新書に抵抗のある人でも大丈夫そう。自分を買いかぶり過ぎだろ、というとこも多々あり、その度にちょっと勘違いしてるなーと思いたくなるけど、イラッとはしない。ノムさんだからと思われる。本作で一番良かったのは、あとがき。去年のCSで日ハムに負けて監督業が終わったときに、両チームに胴上げされたときの気持ち、なんというか正直な気持ちが一番出ていて良かった。
まぁノムさんの本だとやっぱり「野村ノート」が一番だけど。

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2009.06 読了本

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天使と悪魔(上)」 ダン・ブラウン (著)
天使と悪魔(中)」 ダン・ブラウン (著)
天使と悪魔(下)」 ダン・ブラウン (著)
「ダヴィンチ・コード」に比べて理解しやすいため、読みやすい。黒幕が誰か、というのはそもそも登場人物も限られているのですぐに分かるけど、それでも楽しめた。「イルミナティ」なんて好きな男(妄想好きな人)多そうだし、コンクラーヴェやセルンによるビックバン再現実験などここ数年実際に話題になったニュースだったりしたので、基本的に理解しやすい。ただ「ダヴィンチ・コード」もそうだったけど、内心の描写がまわりくどいし、しつこい。著者の癖なのか訳者の問題なのか分からないけど。ちなみに「天使と悪魔」の方が「ダヴィンチ・コード」より古い作品なので、この作品のレビューで「ダヴィンチ・コード」とかぶる点が多いと書いている人はおかしい。正確には「ダヴィンチ・コード」のレビューに「天使と悪魔」とかぶっていると書かないとダメかと。
娯楽度が高いという点は、おそらく映画もそうだと思うので暇になったら映画も観てみようと思う。むしろ文字より映像の方が楽しめる作品かもしれない。

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STUDIO VOICE & Pen

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「STUDIO VOICE」の最新号(2009/7号)が相対性理論の特集。少し前に会社の人から相対性理論のCD「シフォン主義」と「ハイファイ新書」を教えてもらい、ちょうど通勤のときに聴きまくりだったので、個人的にすごく旬。メディア露出がほとんどないので、ボーカルのやくしまるえつこの写真が載っているのは、本誌のウリかも。(特典はやくしまるの朗読CD)
で、相対性理論を聴いているとその特徴的な声や歌詞よりも、サウンドが気になって仕方ない。以前よく聴いたと思う何かに似ている。それがなんだか分からず。スクーデリアエレクトロ?音速ライン?ロロロ?違う、もっと前だなー。気になってしょうがないので、誰か教えて。
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同じく今売ってる雑誌で「Pen」の7/1号の特集がステキ。「神社とは何か?お寺とは何か?」これは読むべき。やっぱりあまり知らない点が多い。面白い。Penは隔週発売ですぐ次号になるので、興味ある人は急いで、本屋でチェキ。

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2009.05 読了本

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徹底抗戦」 堀江 貴文(著)
結局、ライブドア事件って何だったの?というとこを本人自ら書いた一冊。そもそもホリエモンを有罪と信じるか無罪と信じるか、読む側がどっちの立場かによる。前者の場合、これはやっぱり無罪かもと読者の意識を覆すほどの力はない、かといって後者の場合、まぁそうだよなー、という程度の感じ。自分は元々後者なので、改めて同感というか同情というか、まぁ特筆すべきほどのこともなくさらっと読んで終了みたいな。本人による執筆以外に新鮮なネタはないので、ある種、ホリエモンが好きな人向けなのかな。
それより、この事件、マスコミは視聴率や発行部数のためにやりすぎだったんじゃないかな。そういうやり方は昔からずっと変わらないわけで、これを読んで、やっぱりひどい報道だったんだなー、って。マスコミの報道もあれだが、それを鵜呑みにするような視聴者もどうかと思うわけだけど。あと被害者(損失出した人)ともずっと法廷で争っていて、最近も被害者側が勝訴していたけど、あれもどうかと思う。そもそも、審査・上場管理をしている東証がしっかりしていれば、という考えに被害者がならないのも不思議。それ以前、そもそも論で、投資は自己責任だと思うけど。
個人的に、ライブドアは今でこそ組織も仕事内容も事件当時と全然違っているが、あの当時すごい会社だと思った。あの事件当日・翌日のアクセス数に対して、ページがダウンすることなく通常のレスポンスを続けたのだから、その設備投資や技術力には正しく優秀なものがあったのではないかと。
臨場」 横山 秀夫(著)
たまたま観たドラマ(第二話だった)にはまって毎週ドラマ「臨場」を観ているが、その原作。ドラマはドラマで、原作は原作で面白い。短編構成なので、基本的にさくさく読める。キャラがしっかり立っている作品なので、シリーズにしても人気が出るように思う。
黒猫の三角」 森 博嗣(著)
森作品のいわゆるVシリーズ1作目。はじめて読んだんだけど、正直若干物足りない。動機が曖昧に感じたからかもしれない。ただ、単純な誰でも理解できる動機ばかりが答えである必要もないし、理解できないように敢えてしたのかもしれない。シリーズ数冊を1つの作品ということで考えると、このあと数冊出ているVシリーズを読んでいくことで結局はまるのかもしれないがどうだろう。
まどろみ消去」 森 博嗣(著)
森博嗣初の短編集。初って言っても発売はだいぶ前(97年)だけど。1つ1つの短編が短めなので、1冊に11編も入っていた(メジャーなとこで比較すると、伊坂幸太郎の「死神の精度」は6編、東野圭吾の「探偵ガリレオ」は5編)。S&MシリーズやMLAを読んでいたので楽しめたが、もし森作品を読んだことがない人がこの本を1冊目に選択するとしたら、それはやめた方がいいかも。森作品にしては珍しく、1冊通してファン向けな作りな気がする。何はともあれ自分は楽しかった。

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男子ごはん

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ムスコの夕食作りということで、久々に料理してみた。ハヤシライス。2歳向けなので具材は小さめに切って。玉ねぎを根気よく焦がさないように長時間炒めて柔らかさと甘みを。灰汁を取り除くのもかなり気合いを入れて。味にシビアな2歳ががっつり食べてくれたのでうまく出来たのではないかと。
男飯といえば、テレ東の「太一×ケンタロウ 男子ごはん」は毎週チェックする料理番組。ゆるい雰囲気ながら割と凝った料理が多い。観てるだけでは出来そうで出来ない微妙なレベルだったが、そんな番組が料理本(太一×ケンタロウ 男子ごはんの本)になったということで当然マストバイ。写真もキレイ、中身もぎっしり。ちょっと料理器具が一人暮らしの男子では厳しいと思うけど、料理が出来るとやはりかっこいいな。今年こそ料理やってみる?みたいな。

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2009.04 読了本

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お坊さんが困る仏教の話」 村井 幸三(著)
ここ数年、葬儀や法事に何回か出ている。坊さんのやってることや、諸々のやり取りに疑問だらけ。よく思うのが、お経間違えないのかな?ていうか本当にちゃんと唱えてるのか?省略されてもこっちは分からないし、実は省略してんじゃない?とか。お布施ってどうやって金額決めてるのさ?とか。てか、その戒名ってどういう意味があるの?とか。戒名については、実はとある葬儀の後に質問したら、すごいあたふたされたことあるけど。そもそも宗派って誰が決めるのか?親と同じじゃないといけないのか?墓って何?位牌って何?仏壇って何?そんなことを葬儀の後などによく考えてしまう。そんな疑問をそろそろ解決したいと思い、読みやすそうな仏教本を探したときに見つけた本。なるほどねー、ということも結構あったし、適当に誤解釈していたこともたくさんあった。例えば、このあたりはちゃんと知らなかったり、呆れたり。
・仏教の教祖、釈迦は霊の存在を否定している
・仏の序列 如来>菩薩>明王>天
・死ぬとまず浄土に送られる(往生)、修行を積んで悟りに至る境地へ(成仏)
・よく目にする戒名は6〜9文字程度の文字列をさしてるけど、戒名はそのうち2文字
・故人の経歴などを入力すると戒名候補をはじき出すソフトを利用の寺は多い
その反面、もう少しお布施の金額設定など、お坊さんが本当に困るとここそ踏み込んで欲しかった、というと求め過ぎなのかもしれないけど。気軽に読める文書なので、とりあえず一読すべしな一冊。
のぼうの城」 和田 竜(著)
ちょっと新しい歴史小説といった感じ。読者との距離感が近いというか馴れ馴れしいというか。いわゆる歴史小説より言葉遣いが軽いし優しい。でも単語の読みが分からないと、若干すらすら読めるかどうか?泰季(やすすえ)とか下忍村(しもおしむら)とかアナウンサーも嫌がりそうな日本語配列なので、頭の中でスムーズに進めにくい。人名と地名はどうすることも出来ないけど。まー、しかし、物足りない。後半はかなり尻すぼみな感じだし。それぞれのキャラクター描写も浅い。というか誰をメインにしたかったんだろうか?内容はともかくパッケージデザインはとても良いかと。

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そらまめ

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ムスコが好きな絵本「そらまめくんのベッド」にちなんで、そら豆に顔を書いてあげた。が、あまり関心を示してくれなかった。少し残念。

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