090425_1.jpg
お坊さんが困る仏教の話」 村井 幸三(著)
ここ数年、葬儀や法事に何回か出ている。坊さんのやってることや、諸々のやり取りに疑問だらけ。よく思うのが、お経間違えないのかな?ていうか本当にちゃんと唱えてるのか?省略されてもこっちは分からないし、実は省略してんじゃない?とか。お布施ってどうやって金額決めてるのさ?とか。てか、その戒名ってどういう意味があるの?とか。戒名については、実はとある葬儀の後に質問したら、すごいあたふたされたことあるけど。そもそも宗派って誰が決めるのか?親と同じじゃないといけないのか?墓って何?位牌って何?仏壇って何?そんなことを葬儀の後などによく考えてしまう。そんな疑問をそろそろ解決したいと思い、読みやすそうな仏教本を探したときに見つけた本。なるほどねー、ということも結構あったし、適当に誤解釈していたこともたくさんあった。例えば、このあたりはちゃんと知らなかったり、呆れたり。
・仏教の教祖、釈迦は霊の存在を否定している
・仏の序列 如来>菩薩>明王>天
・死ぬとまず浄土に送られる(往生)、修行を積んで悟りに至る境地へ(成仏)
・よく目にする戒名は6〜9文字程度の文字列をさしてるけど、戒名はそのうち2文字
・故人の経歴などを入力すると戒名候補をはじき出すソフトを利用の寺は多い
その反面、もう少しお布施の金額設定など、お坊さんが本当に困るとここそ踏み込んで欲しかった、というと求め過ぎなのかもしれないけど。気軽に読める文書なので、とりあえず一読すべしな一冊。
のぼうの城」 和田 竜(著)
ちょっと新しい歴史小説といった感じ。読者との距離感が近いというか馴れ馴れしいというか。いわゆる歴史小説より言葉遣いが軽いし優しい。でも単語の読みが分からないと、若干すらすら読めるかどうか?泰季(やすすえ)とか下忍村(しもおしむら)とかアナウンサーも嫌がりそうな日本語配列なので、頭の中でスムーズに進めにくい。人名と地名はどうすることも出来ないけど。まー、しかし、物足りない。後半はかなり尻すぼみな感じだし。それぞれのキャラクター描写も浅い。というか誰をメインにしたかったんだろうか?内容はともかくパッケージデザインはとても良いかと。



Similar Posts (Posts or dissimilar):関連するようなしないようなエントリの抜粋