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今回のSUPER GT観戦は、レース観戦より車に泊まることの方がメインだった。なんせ初めての車中泊。車の中にどうマットをひくかとか、寝る服装はどうするのかとか、結構前から試行錯誤というか悶々と悩む日々。あとは食事も悩んだかな。1人ならどうとでもなるんだが、長男とだからそうも言えない。

とはいえ今年はキャンプデビューする気満々なわけで、そう考えると寝床がテント内か車内かの違いくらいでしょ?と、直前になった頃はむしろワクワクな感覚に。なんとかなるでしょ、と。

そういう点からも今後のオートキャンプを見据えて、使える道具、使える技術の習得を頭の片隅において、ぼちぼちと準備を進めてきた。例えば、その1つがハスラーのルーフにペンタシールドを1、2箇所ひっかけて、ルーフサイドタープみたいに使うこととか。そのためにルーフに固定するための吸盤フックも入手済。

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吸盤フックは小川キャンパルのその名の通りタープ用吸盤フックが間違いなさそう(最大荷重12kg/個)だったが、吸盤フックとして見るとお値段高め。もちろんそれ相応にしっかりした作りだとは思うんだけど。で、色々調べていたら、価格が1/3くらいの光のスーパーメタルタコ(こちらは最大荷重8kg/個)でもルーフサイドタープの吸盤として代用できるっぽかったので、たまたま近所のホームセンターで見つけた時に手に入れておいた。荷重が下がるが2個1にすれば良いだろうと。

と、タープの準備はしていたが、実際のところ現地駐車場では芝生に隣接できる素敵な駐車スペースはとっくに埋まっていたし、ペグ代わりにロープを固定する重し(大きい石とか)もすぐに見つからなかったし、何よりも隣接する駐車スペースを広々と使って良いのか分からないくらい混んでいた状況に怯み、結局ペンタシールドの出番はなしとなった。

あとから考えると人の少ない観戦ポイントまで持って行き、そこで観戦用に設営すれば良かった。あんなに太陽にやられるなら有効活用すべきだった。まぁ、通る人がロープにつまづく可能性が高いので、ワンタッチのシェードに比べると危険かもしれないけれど。

そんなわけでペンタを早々に諦め、必要最低限の設営に。覗き防止&温度低下対策のための全窓へのシェード設置と、寝床の準備を。

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シェードは自作することも検討したけど、結局は、ハスラー専用の物を事前に購入。さすがにスズキ純正は高いし、楽天で一番良さそうな物は、車の前半分と後ろ半分が別売りで足すと結構な値段。そんなわけで、1台分(窓6枚)をセットとして売っている商品の中からなんとなく良さそうな物を選んだ。

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付けてみた感想は、全般的には良かった印象。初めてこういう物を使っているので比較も出来ないし経験値もないけれど。温度対策は炎天下で暑かった日なので寒い時の効果は不明。逆に表面がシルバーで反射するため、車内温度の上昇は限られ、日中に車に戻った時に乗れないほどやばい、てことはなかった。これは優秀。かといって普段使いするかというと、使ってもフロントガラス用の1枚だけかな。面倒だし。

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気になった点を強いて挙げるとすれば、
・ところどころシェードのサイズと窓のサイズが微妙にズレていた点(レビューには見当たらなかったので個体差?)
・吸盤をしっかり窓に付けると窓の内側に跡が思い切り残り、かといって軽く付けるとすぐ剥がれたりするため、繊細な力加減の調整がいる点
・フロントガラス中央上の吸盤が車検シールの位置と一致して、吸盤取るときにシールごと剥がれそうになった点(かといってここを付けないとシェードごと剥がれそう)
・吸盤が透明なので、吸盤の数だけ光が射し込む点(今回に関してはあまり気にならなかったけど、SAや道の駅とかに停めるならどうだろう?)
・シェードそのものが最初は結構匂いがきつい点

こうやって挙げるとたくさんあるように見えるけれど、どこまで求めるか、いくらまで金を出せるかの問題で、先の通り自分はこの価格帯を考えると満足だった。収納袋もあるのでその点も良し。(場所とるけど)



次に寝床。寝床についても暗くなってからでうまくいかなかったらきっと焦るので明るいうちに作っておいた。

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まずハスラーのシートを倒しフラットに。自宅で試したときもそうだが、これがなかなかスムーズに決まらない。ちゃんと手順というかシートの位置と倒す順番を覚えないとダメかも。

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シートを倒したら、インフレータブルのマットを2つ敷く。マットも今回入手。ハスラーの車内幅は120cm弱くらいなので、55cm程度のマットを2つ、という想定だったが、今後のテント泊でシュラフの下で使うことを考えると60cmくらいは欲しい。あと厚さも4cmくらいは欲しいなぁ、とか考えていると、なかなかサイズと値段の折り合いがつくものがなくなってくる。

結果的には2つで7500円くらいのお買い得マットに。KingCampとかいう聞いたことのないロゴ。調べてみると中国北京に本拠地を置く会社で2002年設立。中国製どころか中国の会社ということで不安はあったが、珍しくレビューを信じて購入。

ただ、このマット、実は幅が63cmある。ま、それは買う前から分かっていたことで、重なる部分は淵のヒレみたいなところだろうから、なんとかなるだろうと、半ば勢いに任せて購入。

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が、車内に並べてみると全然オーバーして完全に段違いが発生。やはりサイズはちゃんと考えた方が良かったかも。ちなみにインフレータブルの性能はどうだろうと思っていたけれど、バルブを開けて数分もすればそこそこしっかり膨らんだし固さも適度にあり問題なさそう。5cm厚というのはさすがに言い過ぎだけど、4cmくらいはあるんじゃないかな。

ところでハスラーはフラットになると言いつつ運転席のシートが明らかに低い。

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純正のアクセサリカタログの写真でもクッション3枚くらいはさんで15cm以上は高さをだしている。となるとその高さをどうすべきか、という問題があるのだが、運転席と助手席用に家から5つも6つもクッションを持参するわけにはいかないので、昔デュアリスのときに後部座席足下用に買ったエアクッションに3割くらい空気をいれてマットの下にはさむことにした。だが空気が必要な量(どころか3割しか)入っていないため、頭が動くと空気が頭のない方に集まりかなり不安定に。とは言え他に策もないので、諦めてこれでいくことに。

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今回はその上に家から持参した(正直一番場所をとった)ウレタンの敷布団マットを広げた。あとは羽毛布団と毛布を掛ける。これで寝床が完成。まだ昼間、今回の旅程(?)の序盤にも関わらず達成感。



が、ここで大きな問題に気が付く。

車中を設営してしまうと、荷物を収納する場所がなくなってしまった。ハスラーのシート下にもかろうじて押し込めるのでそこも有効利用しつつ、やはりルーフボックスが要に。夕食を食べて息子が着替えた後は、ルーフボックス内を倉庫番のごとく必死に整理してなんとか収納。。。最後の方は無理矢理詰め込んだし、やたら暑い中での作業だしで、最後の方はかなり雑に。

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テントにおける前室の重要性というのをなんとなく感じてしまった。これは今後のテント選びに多少影響が出そう。まぁ、キャンプ場だったらチェアとかテーブルとかある程度出しっ放しで良いんだろうけど、さすがにサーキットの駐車場ではそうもいかない。。。

いずれ考えを別エントリとしてまとめたいと思うが、アウトドア関係のアイテムを検討していくとだいたい登山系の視点からのアイテムと、オートキャンプの視点からのアイテムに大別される。前者のそれがいかにコンパクトにかつ軽くを考えている。最近ではUL(ウルトラライク)の考え(Hiker’s Depotに代表されるような)も流行りつつあるのか、さらに軽さや効率さが追求されている様子。対して後者は車に積むことが前提なので、サイズよりも使うときの快適さが最重要ポイント。物がどれだけ大きくても車に乗れば良いわけだし、と。

自分も当初は後者の考えしかなかったけれど、今回のこのわずか一泊の車中泊で少し考えが前者に近付いた気がする。

結局、積載量の小さい車には載せられるアイテムの選別が必要、ということ。何も考えずに、とりあえず以前から持っていたチェアを2脚積んでいったがこれも意外に大きなサイズ。見た目の格好良さで以前から気になっていたHelinoxがサイズの視点から気になり始めた。そうとなるとシュラフもマミー型か、とかね。

キャンプに使う大物アイテムを買い揃える前で良かったのかもしれない。テントやクーラーボックスなど絶対的に場所を取る物は仕方ないにしても、それ以外のアイテムをハスラーのサイズや載せ方(ルーフボックスの重量も)を考えた上で選んでいくことが重要なポイントになりそう。

本題の車中泊からそれてしまったが、こうして寝床が出来上がったので、いったん車を離れ(普通ならこちらが主目的のはずの)レース観戦に。

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レース観戦を終え、駐車場に戻ってきたのは暗くなり始めた時間帯。ぼちぼちと夕食作りを始めます。夕食以降のことは次のエントリで。


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