法事のために久々に神戸へ帰省。帰省はいつも新幹線を使うが今回は飛行機にしてみた。早めにチケットを取ったこともあり、往復で10,000円以上安くなったのではないかと思う。時間はあまりメリットが生まれないかな。飛行機の場合、なんだかんだで早めに動いてしまい待ち時間が多くなってしまう。
ところで今回は祖父の7回忌法要を身内でしたわけだが、事前に親から指示されたことが
「参加する人数分(家族分)お供え菓子(2000円くらい/個)を用意し、のしをつけて持参すること」
だった。法事で帰省することが全然なかったので、この指示の意味が全然分からず、何度も質問を繰り返す結果に。最後は菓子を買いに行った虎屋の店員さんにも確認してみたりとか個人的に結構大変だった。
このかなりローカルっぽい風習(神戸ローカルよりもっと局所的?)、整理すると、例えば7家族(1家族は個人の場合も夫婦の場合もある)参加した場合、各家族は7つ供え菓子を用意する。1つはお寺に、残りは各家庭に配り持って帰ってもらう。つまり自分の場合、虎屋の最中・羊羹セットを7箱持って行ったわけだが、帰りにはこれまた立派なケーキやクッキーなど6種類の大きな箱を持っているという感じ。地域によっては法事が終わったときにその場で開封して小分けに配るとか、菓子ではなくお金を持って行くとか色々あるみたいだが、うちはこういう感じだった。
上の写真、まさに今回の法要が始まる直前に撮ったものだが、前面左手にお供えが山積みされている。持ち寄ったお供えが山積みなのである。
ちなみに、始まる前に時間があったので、和尚さんにも「神戸やこのあたり独自の風習ですか?」と質問してみたが、和尚の回答は「いや、地域的な風習ではなく、全国各地でもやっているところはありますよ」とのこと。本当だろうかね。
興味振々に質問したからなのか、「仏教や風習に興味がおありならどうぞ」と親鸞(浄土宗なので)の本まで頂いた。読みやすい初心者本なので、これくらいは知っておこうかな、と。特に家が浄土宗だから、自分も浄土宗である必要はないと思っているが、されど無知なのもどうかとね。ま、最近興味があるのは「墓じまい」なわけですが。。。
ところで、今回神戸に帰省したことで、ずっと原因もなくモヤモヤしていたものに、少しだけ光が射したような気がした。上京して10年以上、今となってはどっちが地元か分からないくらい。そもそも「物心つく」というのが10歳くらいだとすると、生まれてから大卒まで神戸にいたので10〜22歳で12年、そこから今まで東京で12年。意識・記憶というレベルでは同じくらいの時間になっている。そんな今、地元をフラフラと歩いていると上京した頃のことをふと思い出したりして、なんとなくリセットできる機会になったように感じる。やっぱり東京に疲れていたのか、社会に疲れていたのか。感じないように、考えないようにしていたけれど、何かあるんじゃないかな、と。
帰りに飛行機の窓から見ていた神戸空港の滑走路脇の企業の倉庫に「MOVE AND CHALLENGE」って書かれていた。まさにこれだな、と。長い時間なんとなくうまくいっていないように感じていたものが、あるとき突然繋がり始める。点が線になる瞬間というのがある。色々な努力や勉強が、タイミングとくっついて身になる瞬間。そういうBREAKPOINTが近いような感覚がある。
リスタート、そういうきっかけになったのかもしれない。
(なお「MOVE AND CHALLENGE」はカツヤマキカイ社のスローガンらしい)
あとは神戸の記録をiPhone写真で。
ちょうどルミナリエの時期。さすがに一人で週末の夜に行くわけにもいかないので、誰もいない昼間に。
南京町はランターンフェアで、こちらもお祭りムード。
知らない商業ビルがどんどん増えてきている。もう十分じゃないか、という気もする。建物の復興は進んでも、コンテンツと人が追いついていない違和感がある。
2泊3日程度では、エスカレータの左右の違いはなかなか戻らない。慣れてきた頃にまた去るわけで。
美味しいコーヒー飲みながらボーっとしたいなと思い、にしむら珈琲へ。賑やかだけど、でもいい時間が過ごせる。
元町の高架下。昔本当によく行った。その頃の店はほとんどなくなっていたけれど。
生田神社も正月以外行ったことがなかったので、こうして一人でゆっくり行くと知らない場所に感じたり。
おじさんと鳩の昼下がり。
地元の人気店のモダン焼き。この店はまた行っても良いなー、というくらい満足レベル高かった。牡蠣のバター焼きとか鴨なんかもなかなか美味でした。
住んでいた頃から乗るのはJRばっかり。何故か一番近い阪急電車には乗らなかった。
しかしこの週末は本当に寒く、友達と飲みに行き1軒目出た時点で気温は2度。2軒目出たら0度。そこからさらに山手側なので家に帰ったときは氷点下。
その寒さ故に空気はスッキリ。夜景はくっきり。大阪まで一望。この夜景が当たり前な環境で育ったのはある意味貴重。
神戸空港も開港から8年。今回使ってみて思ったけれど、やっぱり必要ではないよなー、と。関西は関空と伊丹で十分だったと思う。それくらい空港内がガラガラだった。
今回はコスト削減で初のスカイマーク。飛行機に乗るときは出来るだけJALを選ぶのだけど。でもJALは神戸には就航していない。スカイマークの会社としての行く末は不安定なのでまた乗る機会があるか分からないけれど、強いて言えば足下に窮屈さがなかったのは良かったと思う。
そして夕方の空を東京へ。
神戸のメジャーな洋菓子屋なんて最近はほとんど東京で手に入る。モロゾフやゴンチャロフから始まり、最近ではア・ラ・カンパーニュやTOOTH TOOTHなど。だから神戸ならではの物ってもうないと思っていたけれど、神戸空港のお土産屋の一角にあったJIBのコーナーに目を奪われる。そうかJIBがあった!と。高校時代JIBのボストンが流行って、みんなそれで学校行ってた。(もちろん足下はナイキね。AIR MAXの時代なので)
10年以上見ていなかったJIBに興奮したわけだけど、いきなり鞄を買うわけにもいかず、控えめにストラップなんて買ってみたり。ストラップって邪魔だから付けないけれど、せっかくなので暫く付けてみようと思う。
そんなわけで短い時間なりに濃いくそれでいて静かな時間を過ごせたかな、と。次は何年後だろうかね。
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