木曜日の夜、帰りの電車の中である会社の新卒採用のページを見たのをきっかけに10年前の記憶を突然思い出したことで、自分の中で数年間モヤっとしていたことが解決し、同時に別のインパクトがあったという話を整理してみる。

1.数年間モヤっとしていたこと

2002年の2〜3月(大学3回生の冬)に就職活動をしたとき、東京での就職にこだわっていた自分は、毎週のように東京に来て見知らぬ土地を地図片手に毎日移動していた。受けた会社は10社程度だったと思う。結果的に、そのうち第一から第三志望としていた3社のうち2社からは早々に内定をもらえたことや、活動資金の限界などもあって就職活動は打ち切ったわけだが、そんな活動の中、特に一つだけ「あれはどこだったんだろう?」という残像があった。

長く頭の中にあるその残像は、高層ビルの入り口付近の広場でメールをしている自分、そしてその自分はコートを着ていなくて寒さに震えている。この姿が遠くから映された映像のような形で脳内に残っている。あれはどこなんだろう?そもそも何故あそこにいたのだろう?

2.もう一つのモヤっと

ここ数年、自分のやりたい仕事、実現できそうな会社を漠然と探している。本気で探していない理由は、今のポジション(公私共に)も大きいし、自分のやりたい仕事が明確に定義しきれていない(見えているけれど、背中を押す自信がまだないため)ことがあると思う。とはいえ、いくつか気になる会社があるのも事実。その中でももう少し具体的に知りたいと数ヶ月前から思っている1社に関して、うまく説明できない違和感(生理的にうまく消化できないような感じ)がある。だけど、その違和感が全く説明出来ないというより、自分でも原因が分からないままだった。

3.10年前

思い出した記憶は、とても単純なことで、そして完全に忘れていたことだった。完全に忘れていたというのが恐ろしいが、当時の自分の状況を考えると仕方ないとも思える。

当時、就職活動で2.の会社を受けていたのである。そして、その会社こそが1.のビルに入っていた会社だった。寒かったのは2月だから+スーツに合うコートをまだ買っていなかったから。早く着いたから外で携帯見て時間をつぶしていたのだ。うまく説明できないモヤっがあるのは当然で、会社の情報もロゴのイメージも所在地も全て過去に見ている、訪れているから。電車の中で思い出した瞬間、鳥肌が立つほどの感覚があったのは、この点と点が結びついたから。

と同時にすぐに押し寄せてきたのは、そんなことを忘れていた自分の脳への疑い、そして10年経て再び原点を目指している自分の姿。それが良いか悪いかは分からないが、別の違和感がまた始まった感じがある。ただ、これは今年、自分を明確に定義していくことで答えが見つかるのはないかと思っている。

4.その他

2002年(当時の手帳より)
1/10(木)エントリー
2/15(金)9:30 会社説明会
2/19(火)15:45 一次面接 → 後日通過連絡
3/11(月)9:30 二次面接 → 後日通過連絡
3/19(火)11:30 三次面接 → 後日通過連絡
3/26(火)TOEICスコアシートを送付(後は最終面接のみ)

という感じだったみたいだけど、最終面接の日程調整をしている時(3月末)に既に上記のとおり志望上位にある2社から内定が出ていたため、最終面接を辞退させて頂いた様子。

いつかまた縁があると嬉しいな。

(本稿はfacebookのノートに記載したものを一部修正の上、転載)


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