先月末、新人の頃から自分の下にいたメンバが一人退職した。うちの部署で得た経験を活かして(?)の転職とのこと。新しいフィールドでどうなるかは分からないが、自身で選んだ道なので頑張ってもらいたい。

この職種(SIer)は、他業種と比べ、歓迎会や送別会が多いのではないかと思う。プロジェクト単位で人が集まる場合もあるし、運用現場でも意外に人の出入りが激しい。これはプロパ、パートナ問わず。そもそもで業界として20代の転職率も高いんじゃないかと思う。

就職して丸11年が経とうとしており、送別会も何回出たか分からない。どんな送別会だったかを正直覚えているってことはほとんどない(大半は所謂飲み会に挨拶がプラスされるくらいだし)。そんな中で一つだけ覚えていることがある。昔ある大手ベンダーさんと一緒に働いていた頃。そのプロジェクトの送別会である方が、

「またこの人と一緒に働きたいな、と思われる人間でいたいと思いながら、毎日やってきました」

と挨拶の中で口にした。この言葉はいまだに忘れることが出来ず、今も自分の中で大切にしてる。実際、そのときの自分はこの人とまた働きたいと思っていたし。自分から「あなた達とまた働きたい」と言うのではなく、相手に委ねている。そう思われるような仕事の取り組み、人としての在り方、色々と大事な問題を含んでいるし、簡単なことではない。

果たして自分が去る時にそのように思ってくれる人が一人でもいるのだろうか。最近は送別会のたびにそのことを思い出し、自分を見ては反省する。


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