今時のデジカメ事情とSNS事情を考えるとやはりSDカードの無線化は欲しいところ。そもそもで、デジカメやMacにSDカードを挿したり抜いたりという作業が面倒だったり、その回数が増えれば増えるほど端子に傷がつくだろうと思っていたこともあり。

というわけでPENTAX Q7用に無線SDカードを物色。最近は結構選択肢も増えており、王道のEye-FiがPro X2シリーズとモバイル特化のmobi、あとはTOSHIBAのFrashAirやPQIのPQI Air Cardなどなど。それぞれ仕様も異なり善し悪しありという感じなんだけど、自分の中でポイントにしたのはだいたい以下の点。

・iPhoneのアプリが使いやすそう
・必要なときだけSDカードのWi-FiをONにできる
・必要な写真だけ選んで転送ができる

最初に失敗したのは、Eye-FiがPro X2もmobiも撮った写真を全て自動転送する設定のみだと思い込んでいたこと。元々そういう設計だから今もそうだと思っていた。さらにEye-Fiはこの系統の製品の牽引役だけど、ゆえに高価という印象も重なって最初から検討対象で下位候補に見ていた。後々調べるとEye-Fiもカメラによっては選択して転送することが出来るみたいで、むしろQ7なんてEye-Fi正式対応モデルでカメラにメニューまであるとかね。完全に見落とし。

そんな検討中にヤフオクでPQI AirのmicroSD(16GB)付属版が少し安めに出ているのを見つけ、さっそくこれをゲット。PQI Airの利点はなんといっても、microSDカード差し込み式のアダプタ型である点。microSDさえ複数持っていれば容量不足に悩まされることもない。さらにカードのWi-FiのON化をカード内にデフォルトで入っている特定ファイルをカメラ上で削除することでオンに出来る、というアナログっぽいけどよく考えたなーという作り。(ちなみにこの削除したファイルはカメラの電源のOFF/ONで復活する)

iOS用のアプリは標準版は難ありみたいだけど、一般人?が作ったアプリがちゃんと使える&そっちの方が出来が良いってことで、であれば問題なしだな、と。もちろん写真を選択して送信可能。

だが、しかし。

Q7との相性がたまたま悪い品だったのか、根本的にQ7とは駄目なのか分からないが、9/10くらいの確率でエラーになって使えない。「カードが異常です」と表示されカメラが起動しない。試しに他のmicroSDを使ってみても、EOS Kiss X4に入れてみても同じ症状。

結局、Q7が読み込んでくれたときに2、3枚試せたのみで、このエラー率では実用は無理、と判断。出品者に一か八かで相談してみたら、これがまた良い人で返品対応してくれることになり胸を撫で下ろす。世の中捨てたもんじゃない。

ちなみに、このときPQI社にも電話して色々聞いてみた。確実な回答は少ないながらも、受け答えにイライラすることもなく、そういう意味で知名度低い割にちゃんとしている印象。勝手な想像だけど、コールセンターではなくSE直みたいな感じだった。

その後もう少し調べてみたり価格観考えたりしてみた結果、Eye-Fi mobiを新品で購入。一度失敗したこともあって、冒険<確実性で選択。とはいえ、Eye-Fiは少し予算オーバー感もあるため、8GBに容量ダウンして費用をおさえてみたり。16GBのSDカード(TOSHIBA EXCERIA Type2)で3500枚程度だったので、単純計算1700枚くらいはいけるのではないかと。であれば問題なし。むしろバッテリーの方がよほど心配。予備を検討しないとな、と。

Q7はEye-Fi正式対応なので、カメラに設定項目がある。

取説によると、Eye-Fiを使う場合「オート」か「セレクト」を設定。「オート」は画像が撮影されるたびに自動転送、ということでWi-Fiは常にONっていうことかな。「セレクト」は必要に応じて指定して転送と。ちなみに動画だとオートしか無理みたい(容量2GB以下限定)。電池のもちを考えても重要になるWi-FiのON/OFFだけど、直接的な言及が取説上にないため、そこが今もって少し不明。ググった感じでは「セレクト」で選択しだしたらONになるように書いているサイトもあったけれど、果たしてどうだろう。

とりあえず写真を撮り、再生メニューから選択すると、転送に。この時点では転送の準備が出来ているだけでiPhoneにはまだ送られてきていない。

その後、iPhoneのWi-FiをEye-Fiにセットし、アクティベート済みのiPhoneアプリを起動するとすぐに自動でダウンロードされてくる。

気になったのは、そのままアプリを起動しっぱなしにしていると追加で撮った写真もアプリ上に自動で表示され、アプリ側からその写真を選択すると、iPhoneローカルに保存できたこと。このアプリがビューアではなく、転送専用の物だと思っていたが、そうではなく前者らしい。確かに「セレクト」モードがないカメラもあるだろうから、むしろこれが標準の使い方なのかも。

カメラで選択した場合:アプリの起動と同時に自動でダウンロードしてくれる
アプリで選択した場合:アプリ起動後の任意のタイミングでダウンロードできる

ということなのかな。今のところそういう理解。(訂正)

もうちょっと使ってみた感じ、当初思っていた「アプリを起動したときに表示されているPhotosの画面はEye-Fiのカード内をビューアみたいに見ている」はちょっと違ったっぽい。やっぱりカメラ側で選択作業+アプリ上でのダウンロードは必要っぽい。

あと容量と枚数の点だけど、3枚撮って残1774枚。ちなみに設定は、アスペクト比が3:2、記録形式はJPEGのみ、記録サイズはL、画質は★★★(一番良い)。十分だね。

というわけで暫く使ってみて、Eye-Fiの使い勝手やバッテリーの減り具合などをチェックしてみようかと。


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