スティーブ・ジョブズ 1」ウォルター・アイザックソン/井口耕二(著)

ジョブズの伝記。発売してすぐに読むかどうか少し悩んでいたけれど、結局発売日に買ってしまった。伝記の定義は「個人の生涯にわたる行動や業績を叙述したもの」であることから、多分にストーリー性を追求しているわけでもないし、していないところが良い。伝記だ、と考えずに綺麗に創り上げたストーリーを願って読んだら、きっと消化不良になるんだと思うし、人によっては気持ちの良いものではないとも思う。そういうものだと理解してから手に取るべきだとも思う。

自分に関しては、Appleのファンと言う類に属してはいないけれど、それでも10年近くMacFanとかMacPeopleとかの雑誌を読んでいるし、Appleに関するブログもいくつかチェックしている。そうなると割とこの本に出てくる表舞台に関しては知っている内容も多い。逆にドラッグや男女の問題などの裏舞台は知る機会がない。そういう一人の人間のプライベートな世界、表舞台で知ることが出来ないところを少なからず見ることが出来る、そういう一冊な気がする(知ることで学ぶ点が多々あるわけではない)。伝記から学ぶことは極めて少ない。その対象の人物に興味がある、それだけを購読動機にするくらいがちょうど良いように思う。

まだ読んでいないけれど、「スティーブ・ジョブズ 2」はAppleに復帰後の誰もが知っている表舞台の話、それと闘病という裏舞台になるんだろうけれど、さていつ読もうかね。


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