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今年は、本を読んでいない。言い訳をするなら、年明けから通勤路線が変わり、これまでのように電車時間を読書に充てられなくなった。あと夏前くらいまでは疲れを少しでも回復するために毎日早めに寝てしまっていたし、ここ最近は8月末に受けた資格試験の勉強をしていた。

そんなわけで読書のスイッチが入らずここまできたが、やっと時間と体力のコントロール方法が見えてきたことや、Kindle Unlimitedが始まったこと、人と話していて最近インプットが少なくなっているなと実感することが増えたので、一気に読書スイッチがONに。

年末までに何冊読めるかは分からないが、インプットを増やせるように読んでいこうかと。


ITエンジニアとして生き残るための対人力の高め方」田中 淳子 (著)、都川 信和 (著)

曲がりなりにもITエンジニアと言われる職種に属しているため、リアルに感じる事例が多かった。NGの事例を見て、OKの事例につながる流れで、コンプライアンスの啓発ビデオのような感じだが、とても分かり易い。あー、こういうことしちゃっているかもな、と自分を客観的に見るきっかけになる。おそらく若手の教育をしていくにあたっても、こういう風に伝えた方が良いよ、というアドバイスに直結するはず。
同世代で、業界で活躍している尊敬する友人から、それもほぼ同時期に2人から薦められたので即買いした一冊。読んで良かった。


「仕事ができるやつ」になる最短の道」安達 裕哉(著)

有名なブログ「Books&Apps」の著者の一冊。良記事の多いブログだが、そこからさらに選りすぐりの内容を本にまとめた感じ。よってもって良い内容が続く。根底にあるのはやはり、継続して努力すること、まわりに気を遣えることなのかな。


5年後の自分を計画しよう 達成する希望術」シェーン・J. ロペス(著)

タイトルだけ並べるとどうも自己啓発的な本が多いように見えるが、だいたいタイトルと中身は違う物だったりする。希望術というのがどういう類いの術かはさておき、明確な目標とそこまでのライフプランを持つことは非常に大事だし、じわじわとその気になっていく不思議な本。そういう目標とそこに向かって進むことが人間にはプラスに働き、時には医学も超える。いかにヒトはメンタルな生き物なんだなと。身の回りの話をすると小さく感じるが、実際、休職するエンジニアの多くは目標や将来の夢を持っていないように感じる人が多い。そう考えると子育てで目標を見つける手助けをどれだけ出来るかが親の務めなのかもしれない。

ただ、一気に読むにはちょっと分厚い。


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なぜ、あなたの仕事は終わらないのか」中島 聡(著)

幸運なことに十数年の社会人生活において「どれだけやっても仕事終わらない!」「時間足りな過ぎ!」的なことを口にしてしまう状況が(たまにはあっても)延々と続くようなことがなかった。抜群に早いわけでもないが、要領よくやること、計画的にやること、タスク管理は正確に細かくやること。このあたりはずっと自分の仕事の進め方として決めてやってきたため、少なからず良い効果に繋がっているのかもしれない。そうだと嬉しいが、こればかりは自分だけでは分からない。

そんなわけで悩んでいたわけではないが、悩んでそうな人はいくらでもまわりにいるし、自分にとっても収穫があるかもしれないと思い、読んでみた。そのうち読もうと思って欲しいものリストにチェックだけしていたのが、ある日Unlimitedでポンって出てきたので、そのままちゃちゃっと。キーワード的には良い点がいくつかあったかな、と。


あたらしい「この国のかたち」」」平田 オリザ(著)

かなり腑に落ちた一冊。政治家や経済コメンテーターから感じる違和感がなんなのかがよくわかる。日本という国をどう捉えるか。既にアジア唯一の先進国ではない、成長社会にはもう戻れない、人口は減少、高齢化待ったなし。現実を直視して、さてその上でじゃあ何が出来ますか、と。とても大事な点をまとめた良書な気がする。


なぜ決算書が読めるヤツは出世するのか」吉澤 大(著)

かなり分かり易い。もうちょっと踏み込んでみては?という物足りなさはあるものの、まずはこれくらいから会社の数字に触れていくのはきっかけとして良いかも。決算書が読めると出世するわけではないが、出世する人は理解しているのは間違いない。少しでも上を目指すなら自社の売上や経常利益くらいは最低限頭に入っていないといけない、と以前何かで耳にしたことがあるが、まぁ、そういうこと。最初の一歩に最適。二歩目からが難しい。


LIFE PACKING 未来を生きるためのモノと知恵」高城 剛(著)

LIFE PACKING 2.1 未来を生きるためのモノと知恵」高城 剛(著)

高城 剛はもっと評価されて良いと思うが、一時期のハイパーメディアクリエイターという肩書きが不評過ぎたか、沢尻エリカと結婚して突然現れた広告マン的なイメージが強いのか、いずれにしても何故か世間の評価が高くないように感じる。が、実際のところ、彼の嗅覚や未来のIT予測は素晴らしいと思う。彼から影響を受ける人と全く受けない人の2択になると思うが、ガジェット好きな身として受けないはずもなく。

LIFE PACKING 2.1を買ったので、ついでに昔読んだ一作目も目を通し直し。本の話だけをすると個人的には選ばれた物は前作の方が好きかな、文章は今回の方が好きかな、という感じ。紹介されているガジェットをそのまま買うと言うより、まずは今の身の回りの物を減らしたいなと感じた。断捨離的な話はほとんどないが、断捨離して物をしっかり選びたい気に勝手になってきた。


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